公開試験施工を実施しました

Date:2016.11.20 / Category:活動報告, 試験・実験・研究

コンクリート構造物の表層品質向上を目的とした試験施工(公開試験施工)

平成28年11月4日 糸魚川市内で公開試験施工を実施しました。

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コンクリート構造物の劣化は,コンクリート表面から内部に劣化因子が侵入することで内部の鋼材腐食やコンクリート自体に変質が生じ,コンクリート構造物の機能が低下していきます。特に新潟県内のコンクリート構造物は,海岸沿岸部,寒冷地の山間部など,厳しい環境条件に曝され,塩害,凍害などによる劣化が顕著であります。
試験施工は,従来の施工方法を検証するとともに,表層品質向上に有効となる新たな施工方法及び品質評価手法を検討することで,新潟県内に構築されるコンクリート構造物の耐久性向上につなげることを目的としています。
糸魚川市内に透明型枠を使用した試験体型枠3体を構築し,コンクリート打設作業を行いました。表層品質に影響する要因と考えられる「水」の動きを透明型枠で目視することができました。
当日は,会員のほか,新潟県,糸魚川市の行政機関,生コン製造関係者,学生など約60名の方から参加いただきました。
試験体は,養生方法に違いをつけた上で長期の暴露試験を行い,表層品質の経過観察を行います。

この研究活動は,(一財)新潟県建設技術センターの助成を受けて実施しているものです。

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